2014-12-19

冬至に食べるものといえば…

1年のうちで一番昼間の時間が短くなる冬至まであと少し、いよいよ年の瀬も押し迫ってきた今日この頃。
忙しいこの時期、栄養たっぷりおいしいかぼちゃを食べて、元気に乗り切りましょう。



■貯蔵で甘みを増すかぼちゃ


冬至は、夏至から徐々に日照時間が少なくなっていき、太陽が真南に来た時の高さが最も低くなる事から、昔から「太陽の力が一番衰える日」と考えられました。この日を境に太陽の力がまた回復していくことから、古代では1年の始まる日としている所も多く、古代中国でも「一陽来復(いちようらいふく)」と言われ、新しい年の始まりで運気が上昇していく日としていたそうです。

日本では、柚子湯に入ったり、かぼちゃの煮物を食べる風習が今でも残っていますが、かぼちゃを食べる風習は「かぼちゃ」の事を「なんきん」ともいい、「ん」のつく食べ物を食べると幸せになれる(運がつく)という所から来ているそうです。
また、冬至にかぼちゃを食べると「病気をしない」「風邪をひかない」と言われますが、夏から初秋にかけて収穫されたかぼちゃは2~3か月ほど貯蔵しておくとでんぷんが糖分に変化して甘くおいしくなり、野菜が少なくなる冬においしく食べられることに由来しています。

かぼちゃの特徴は、なんといってもカロテンを多く含んでいること。
肌や粘膜の抵抗力を高め、感染症などに対する抵抗力をつけます。
ビタミンCやE、B1、B2、ミネラルや食物繊維もバランスよく含んでいます。
昔の人は栄養成分のことは知らなくても、経験でこの時期に食べると身体に良いと分かっていたのですね。


■簡単おいしいレシピ


●かぼちゃの煮物




                   材料(4人分)
かぼちゃ 1/4個  だし 300cc
砂糖 大さじ2   しょう油 大さじ11/2
酒  大さじ1

①かぼちゃは種とわたを取って、皮つきのまま適当なくし形に切り、更に食べやすい大きさに切る。

②鍋にかぼちゃとだしを入れ、煮立ったら砂糖、しょう油、酒を入れ落しぶたをして中火で煮る。

③かぼちゃが柔らかくなり、味を含んだら出来上がり。


おなじみの煮物、最後に花かつおを入れて土佐煮もおいしいですね。
この煮物が余ったらぜひともお試しいただきたいのが次のレシピです。


●かぼちゃの和風ポタージュ



材料
かぼちゃの煮物の残り 玉ねぎ 1/2個位
牛乳 適宜

①玉ねぎは薄切りにして、透き通る程度に炒めておきます。(バターで炒めると更においしいです)

②①とかぼちゃの煮物の残りを小さめに切るか、軽くつぶして、煮汁、牛乳と一緒にフードプロセッサー又はミキサーにかけてペースト状にします。

③②を鍋に移して、牛乳でお好みの濃度に伸ばしながら温めます。味見をして味が薄い様なら塩、こしょうで味を調えて出来上がりです。


かぼちゃの皮の部分がどうしても残ってしまうので、フードプロセッサーかミキサーにかけた方が口あたりが良くなります。
ゆでたスパゲティと合わせるとスープパスタにもなります。


●手作りパン





材料(6個分)
絹豆腐 60g  かぼちゃ 60g
プレーンヨーグルト 60g
ホットケーキミックス 200g
牛乳 少々





豆腐は水きりをする。かぼちゃはレンジ加熱する。
②ボウルに①を入れてつぶし、水きりをしたヨーグルトを加えてなめらかになるまで混ぜる。ホットケーキミックスを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
③②を6等分にして丸め、オーブンシートを敷いた天板に並べ、牛乳を表面にぬる。
④温めたオーブントースターで約15分焼く(途中で焼き色がついたらアルミ箔をかぶせる)。


ホットケーキミックスを使って簡単にパンも出来ます。
かぼちゃの煮物だと食べてくれないお子さんでも、これなら喜んで食べてくれそう。


●かぼちゃのはちみつバター煮



材料
かぼちゃ 1/4個  塩 小さじ1/2
はちみつ 大さじ11/2  バター 大さじ1
水 適量
①かぼちゃは食べやすい大きさに切り分けておきます。
②鍋にかぼちゃを入れ、かぼちゃが頭を出す程度に水を入れます。
③バター、はちみつ、塩を入れ、弱火でコトコト煮ます。
④かぼちゃが柔らかくなり、水分が少なくなったら、煮汁を絡めて出来上がり。


甘くておやつにもなりそうな洋風の煮物です。
市販のパイシートに包んで焼けばパンプキンパイにもなります。


生協ではいろいろなかぼちゃを扱っていますので、ぜひお好みの味で楽しんでみてください。