夏本番ほどの暑さはなくても、湿度の高さと体が暑さに慣れていない事から、ばて気味の方もいらっしゃるのでは?
こんな時はあっさりとして高たんぱくの「鶏のムネ肉」を使ったお料理はいかがでしょうか。
■鶏のムネ肉とは
その名の通り、鶏のムネの部分のお肉です。
脂肪が少なめでタンパク質が多く、肉質はやわらかいのが特徴の部位です。
味があっさりしているので、焼き物や揚げものなど油の風味を活かした料理に適していて、そのあっさりさを活かして蒸し物でもおいしく食べられます。
それにモモ肉に比べてお値段も安いというお助け食材!…なんですが、お家で調理するとパサついたり、かたくなったりするのが悩みの種でもありますよね。
■鶏ムネ肉いろいろレシピ
しかし、せっかく安くて栄養があって、低脂肪、高たんぱく、低カロリーな鶏ムネ肉を利用しない手はありません。
まずはカンタンな鶏ムネ肉の「ゆで鶏」で試してみませんか。
●パサパサになりにくいゆで鶏
材料
鶏ムネ肉…1枚 塩…小さじ1 酒…大さじ1~2
①鶏ムネ肉をフォークでまんべんなく刺しておきます。こうしておくと後で加熱してもかたくなりにくくなります。鶏ムネ肉に塩をまぶしてよくもみ込んでおきます。
②小さめの鍋に500ml~600ml位のお湯をわかし、お酒を大さじ1~2程度入れて、塩をもみ込んだ鶏ムネ肉を入れます。お湯がまた沸騰したら5分ほどおいて、ふたをして火を止め、そのまま粗熱が取れるまで置いておけばできあがり。
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一番シンプルなゆで鶏の作り方です。
お好みでねぎの青い部分や生姜のうす切りをゆでる時に一緒に入れてもOKです。
コツはフォークでまんべんなく鶏ムネ肉を刺しておくことと、冷めるまでゆで汁につけたままにしておくことです。
あとは食べる時に包丁で切るなら、そぎ切りにするとかたくなりません。
出来上がったゆで鶏は細かく手で裂いて、せん切りにして軽く塩もみして水を出したきゅうりとからし醤油であえると夏にぴったりのおかずになります。
ゆで汁は鶏のおだしが出ているので、スープにしても美味しいですし、鶏がらスープの素を足して、ご飯を炊いて、ゆで鶏とともに食べるエスニック風のチキンライスにしても美味しいです。
●鶏肉のハムチーズはさみ焼き
材料(2人分)
鶏ムネ…1枚 とろけるスライスチーズ…1枚
ロースハム…2枚 塩・胡椒…適宜
小麦粉…適宜 溶き卵…1/2個分
油…大さじ1/2 バター…大さじ1/2
①鶏肉は厚みに包丁を入れて開き、とろけるスライスチーズ、ロースハムをはさむ。全体に塩・胡椒をふり、小麦粉をまぶして溶き卵をからめる。
②フライパンに油を熱して①の皮目から焼き、両面に焼き色をつけていったん取り出す。フライパンをきれいにしてバターを入れ、鶏肉を戻し入れる。ふたをして弱火にし、鶏肉に火が通るまで8~10分焼く。
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パサついた感じになるのは、鶏ムネ肉は脂肪が少ないのも一因…というわけで、相性の良いチーズで補ってみるのも良いですね。
また、衣をつけると鶏ムネ肉の水分が抜けにくくなりますので、パサつきを抑えることができます。
レシピには書いてませんが、こちらも開いた後にしっかりとフォークで刺しておくと吉です。
●チキン南蛮
材料(2人分)
鶏ムネ…200g 卵…1個 塩・胡椒…各少々
小麦粉・油…各適量
A)しょうゆ・酢・砂糖…各大さじ1+1/2
B)ゆで卵(みじん切)…1個分
玉ねぎ(みじん切)…1/8個分
マヨネーズ…大さじ3
塩・胡椒…各少々
①鶏肉は分厚い部分を開いて厚さを均一にし、塩、胡椒をふって小麦粉をまぶす。
②ボウルに卵を溶きほぐして①をくぐらせ、170℃に熱した油でこんがりと揚げ、混ぜ合わせたAに漬ける。
③②を食べやすく切って器に盛り、混ぜ合わせたBをかける。
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チキンカツも良いですが、夏場は甘酢に漬けたチキン南蛮もおススメです。
タルタルソースは、COOPの「きざんだピクルス」があるとより、本格的なタルタルソースを簡単に作ることが出来るので、おススメです。
また、刻んだピクルスの代わりに、しば漬けを刻んでいれても和風タルタルソースで美味しいです。
特に赤い「刻みしば漬」で作ると、ピンク色のタルタルソースになってちょっと変わった感じになります。
生協では毎週「鶏ムネ肉」を企画していますので、ぜひともこの機会にいろいろな料理をお試しください。