冷たい北風が体に堪えるこの時期は忙しさと寒さで体調を崩しがち、そんな時に「ねぎ」で元気を補給するのはいかがでしょうか。
■ねぎの豆知識
「ねぎ」は東洋を代表するネギ属の野菜で、耐寒性にも耐暑性にも優れています。
昔から、関東では主に白い部分(葉鞘)を食べる根深ねぎが栽培され、関西では緑の葉の先端部まで食べられる柔らかい葉ねぎが栽培されていましたが、近年では輸送方法の発達等によって、料理によって使い分けられるようになってきました。
「ねぎ」の原産地は中国西部、中央アジアと言われ、中国では、紀元前から栽培され、体をあたため、疲労を回復する薬用植物として珍重されていました。
ねぎ特有のにおいのもとは、硫化アリルで、炭水化物をエネルギーに変えるのに不可欠なビタミンB1の吸収を高める働きがあります。
■薬味だけじゃもったいないねぎを使った簡単レシピ
●ねぎとベーコンの油揚げはさみ焼き
材料(2人分)
青ねぎ…約130g ハーフベーコン…4枚 生しいたけ…2枚 油…小さじ1
うすあげ…1枚
A)塩・胡椒・しょうゆ…各少々
①青ねぎは小口切りにする。ベーコンと生しいたけはみじん切りにする。
②フライパンに油を熱して①を炒め、Aで調味する。
③うすあげは半分に切り、中を開いて袋状にし、②を詰めて端をようじで止める。フライパンで両面をこんがりと焼く。
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チーズ好きの方は、塩気を少しひかえてピザ用チーズを混ぜても美味しいのではないでしょうか。
●えびと青ねぎの塩ダレ蒸し
材料(2人分)
むきえび…150g 青ねぎ・エリンギ…各1本 生しいたけ…2個 人参…1/4本
生姜のせん切り …1片分
A)酒・油…各大さじ1 塩…小さじ1/3 胡椒…少々
①えびは解凍して水気を拭く。青ねぎは斜め切り、エリンギは食べやすく切り、生しいたけは薄切り、人参は短冊切りにする。
②耐熱容器に①を入れ、Aを加えて混ぜ合わせ、ラップをかけてレンジ(600W)で約4分加熱する。生姜を加えて混ぜ合わせる。
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電子レンジでカンタンに出来るのでちょっと1品という時にも便利なお料理です。
500Wの電子レンジをお使いの場合は、レシピの時間の1.5倍を目安に加熱してください。
●ねぎみそとんかつ
材料(2人分)
豚ロースしゃぶしゃぶ用…12枚(140g) 白ねぎ…1本 塩・胡椒…各少々
小麦粉・溶き卵・パン粉・油…各適量
A)みそ…大さじ1+1/2 みりん…大さじ1
①白ねぎは小口切りにし、Aと混ぜ合わせる。
②豚肉は塩、胡椒をふる。豚肉1枚を広げ、1/8量の①、豚肉、1/8量の①、豚肉の順に重ねる。同様にして合計4個作り、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつける。
③170℃に熱した油で②を揚げる。
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ビタミンB1が多く含まれている豚肉とビタミンB1の吸収を高める成分が入ったねぎが一緒に食べられるミルフィーユかつです。青ねぎで作っても緑色がきれいです。
●ねぎ鶏
材料(3人分)
鶏モモ…300g 白ねぎ…1本 しょうが(せん切)…1片分
赤唐辛子(せん切)…1本分 酒…大さじ3 ごま油…大さじ1
A)塩…小さじ1 胡椒…少々
B)しょうゆ…大さじ1 しょうがの絞り汁…小さじ2 砂糖…小さじ1/2
①鶏肉は観音開きにし、Aをもみこんで約10分おく。
②白ねぎ5cmは白髪ねぎにし、残りは1cm幅の斜め切りにする。
③フライパンに①、白ねぎを広げておき、酒を加えて煮立て、蓋をして弱火で約15分蒸す。
④③の鶏肉は食べやすく切り、器に盛る。白髪ねぎ、しょうが、赤唐辛子をのせ、B、熱したごま油をかける。
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こちらも簡単に出来る忙しい時期にピッタリのレシピです。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では最後の唐辛子ははずして作ってください。
他にも風邪をひいて寒気がする時はインスタントの味噌汁に小口切りにしたねぎをたっぷりと入れて、唐辛子とおろしにんにくを少々入れて飲むと身体が温まります。
生協では毎週「ねぎ」をご案内していますので、「ねぎ」を上手に使って、この寒い冬を元気に乗り切りましょう。