まだまだ寒い日が続くようですが、食卓には春を先取りして「菜の花(菜花)」はいかがでしょうか?
■菜の花って?
菜の花は、アブラナ(油菜)、ナタネナ(菜種菜)、ハナナ(花菜)等と呼ばれるアブラナ科の野菜です。
「菜の花」はアブラナ科の黄色い花の総称で、1種だけを指す名前ではなく、食べる用の「菜の花」と観賞用の「菜の花」、いわゆるなたね油を採るための「菜の花」があり、それぞれ品種が違っています。
菜の花は、地中海沿岸原産で弥生時代の頃に中国から渡来したと言われています。
以来、なたね油を採ったり、食用にしたり、観賞用にしたりと日本でも親しまれています。
現在では12月~4月頃に多く出荷されています。
菜の花は、良質のタンパク質やビタミン、ミネラル類を含み、栄養価が高く、特に、生の状態100g当たりの比較(ひかく)では、カルシウムはほうれんそうの3倍含まれています。
和種なばな/ゆで
カリウム…170mg βカロテン当量…2400㎍ カルシウム…140mg
ビタミンK…250㎍ 食物繊維総量…4.3g 葉酸…190㎍ ビタミンC…44mg
洋種なばな/ゆで
カリウム…210mg βカロテン当量…2700㎍、カルシウム…95mg
ビタミンK…270㎍ 食物繊維総量…4.1g 葉酸…240㎍ ビタミンC…55mg
参考:ほうれん草
カリウム…490mg βカロテン当量…5400μg カルシウム…69mg
ビタミンK…320μg 食物繊維総量…3.6g 葉酸…110μg ビタミンC…19mg
(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)
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■菜の花簡単レシピ
●ほたるいかと菜の花のパスタ
材料(2人分)
ほたるいか…100g スパゲッティ…160g 菜の花…60g ミニトマト…5個
スパゲッティのゆで汁…大さじ3 塩・胡椒…各適宜
A)オリーブ…油大さじ3 にんにく…1片 赤唐辛子…1本
①ほたるいかは解凍して目玉と軟骨を取る。菜の花は食べやすく切り、下ゆでする。ミニトマトは縦半割り、にんにくは薄切り、とうがらしは半分に切って種を除く。
②鍋にお湯を沸騰させて塩を入れ、スパゲッティをゆでてザルにあげる。
③フライパンにAを入れて炒める。香りが出たらほたるいか、ミニトマトを加えて炒め、スパゲッティのゆで汁を加えて混ぜる。②、菜の花を加えてサッと炒め合わせ、塩・胡椒で調味する。
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おなじく春の味である「ほたるいか」と合わせたパスタです。
ほたるいかが手に入らないときはシーフードミックスなどで作ってもいいですね。
●ササミと菜の花のからし和え
材料(2人分)
鶏ササミ(筋なし)…3本 菜の花…100g 酒…大さじ1/2 塩…適宜
A)しょうゆ…大さじ1+1/2 砂糖・酒…各小さじ2 練り辛子…小さじ1
①菜の花は塩ゆでして水にさらし、水気をきって大きければ食べやすく切る。ササミは耐熱容器に入れて酒、塩少々をふり、ラップをかけてレンジ(600W)で約3分加熱する。粗熱がとれたら食べやすくさく。
②ボウルにAを混ぜ合わせ、①を加えて和える。
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菜の花の定番メニューからし和えをアレンジしたレシピです。
鶏のささみが入ってボリュームアップしてます。
●彩り野菜のポテトサラダ
材料(2人分)
ポテトサラダ…300g 菜の花…30g きゅうり…1/2本 スナップえんどう…4本 コーン(缶詰)…90g 塩…適量
①菜の花は食べやすく切り、スナップえんどうは斜め半分に切り、共に塩ゆでする。きゅうりは輪切りにし、塩もみをして水気を絞る。
②ボウルにポテトサラダ、①、コーンを入れて混ぜ合わせる。
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袋入りやパック惣菜のポテトサラダを使って簡単に春らしいサラダが作れます。
もちろんポテトサラダも手作りしても良いですね。
菜の花以外のサラダに加える野菜は、ポテトサラダに入っている野菜によって変えてください。
●菜の花と小えびのぽん酢和え
材料
菜の花 小えび素干し(干しえび) 削り節 ぽん酢…各適宜
①菜の花は塩ゆでして水気を絞り、食べやすく切る。
②小えび素干し、削り節、菜の花をぽん酢で和える。
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大人向けのポン酢和えです。
もしあれば桜えびを入れるとより春らしい見た目になりますね。
他にも酢味噌和えや胡麻和え、てんぷらなど、いろいろ美味しく食べられる菜の花をぜひともこの機会にお試し下さい。