湿気と暑さでうんざりという方も多いのではないでしょうか。
今一つ食欲のわかないこの時期、あっさりとした夏野菜「きゅうり」はいかがでしょうか。
■きゅうりの歴史
きゅうりの原産地はインド北部のヒマラヤ山麓の辺りと言われ、日本への伝来はハッキリとはわかりませんが、平安時代の中ごろに中国の南部の方から伝わったと言われています。江戸時代の頃までは完熟させて黄色くなってから食べていたそうですが、当時のきゅうりは完熟すると苦味が強くあまり美味しいものではなかったようで、「水戸黄門」で有名な徳川光圀公も「毒多くして能(のう)少し、植えるべからず、食べるべからず」と言ったと伝えられています。
江戸時代の末期になり、品種改良が進んだ結果美味しくて成長の速いきゅうりが作られるようになり、人気の野菜となりました。
一方19世紀のイギリスではきゅうりは高級な野菜で、お茶の時間に出される「きゅうりのサンドイッチ(キューカンバー・サンドイッチ)」は、上流階級の証ともいえる食べ物でした。
というのも、日本より冷涼な気候のイギリスではきゅうりを育てるのが難しく、温室や農場を持っている貴族などの上流階級でないと食べる事が出来なかったからだそうです。
海外ドラマを見る時にこれを知っていると「なるほど!」って思う場面が出てくるかも知れません。
■暑い時期にきゅうりがピッタリな訳
きゅうりの全体の90%以上が水分で、栄養はそれほどありませんが、カリウム、ナトリウム、カルシウム等が微量含まれているので、天然のスポーツドリンクとして、たくさん汗をかいた時の水分補給にはうってつけの食材です。その他ビタミンA、Kなどのビタミン類や、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル類も微量ではありますがバランスよく含んでいます。調理をしなくても生で食べられるきゅうりは、ヘルシーで毎日手軽に食べられる暑い夏にピッタリの野菜ですね。
■夏にピッタリきゅうりの簡単レシピ
●たたききゅうり
材料
きゅうり 3本
A)鶏ガラスープの素 小さじ2 ごま油 大さじ1 すりおろしにんにく 少々
鷹の爪 1本 すりごま 適宜
①きゅうりを水洗い後、塩を振りまな板の上で転がして「板ずり」をします。そのまま15~30分位置いておきます。
②きゅうりのヘタを取り、種が気になる人は半分に割ってティースプーンで種を取ります。麺棒などできゅうりをたたいて適当な大きさにします。(軽くたたいてちぎっても良いです)
③鷹の爪は、適当な大きさにちぎります。(細かくすると辛くなります)他のAの材料と一緒に密閉容器などに入れて混ぜ合わせた所に、きゅうりを入れて良く混ぜてます。
④冷蔵庫で良く冷やしてからお召し上がりください。
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まずは簡単でおいしいシンプルな塩味の「たたききゅうり」です。
鶏がらスープの素で作ると、ちょっとお店みたいな味になります。鶏ガラスープの代わりに昆布茶で作っても美味しいです。お子さんも食べる場合はにんにくと鷹の爪を抜いて作って下さい。
アレンジで食べる前にちぎった焼のりを混ぜても。
●きゅうりと鶏ササミのわさび和え
きゅうり 2本 鶏ササミ 80g 酒 大さじ1
A)砂糖 小さじ2 塩 小さじ2/3
わさび 小さじ1/2 削り節 5g
①きゅうりは縦半分に切って斜め薄切りにする。鶏ササミは耐熱容器に入れて酒をふり、ラップをかけてレンジ(600W)で約2分加熱し、粗熱がとれたらさく。
②①を混ぜ合わせ、Aを加えて和える。
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夏向けのさっぱりとしたおかずです。レンジで酒蒸しにすれば火を使わずに済んで楽ですね。
辛子しょうゆで和えても夏向けのおかずに向いています。
お子さんにも食べやすい和風味のきゅうりとチーズの和え物です。
ストレートのそうめんつゆが残った時に作ってもいいですね。
生協では毎週いろいろな産地で獲れたきゅうりを企画しています。
夏バテ防止にあっさりとしたきゅうりを使った料理をぜひお試しください。
辛子しょうゆで和えても夏向けのおかずに向いています。
●きゅうりとチーズのおかか和え
材料(2人分)
きゅうり 2本 ベビーチーズ 2個
削り節 1/2パック
めんつゆ(ストレート)…大さじ2
①きゅうりはピーラーでところどころ皮をむき、たたいてひとくち大に割る。ベビーチーズは角切りにする。
②ボウルにきゅうり、ベビーチーズ、削り節、めんつゆを入れてサッと混ぜる。
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ストレートのそうめんつゆが残った時に作ってもいいですね。
生協では毎週いろいろな産地で獲れたきゅうりを企画しています。
夏バテ防止にあっさりとしたきゅうりを使った料理をぜひお試しください。