皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?
いろいろとごちそうを召し上がられたと思いますが、どうしても野菜不足、特に葉野菜の不足が気になります。
そんな時の心強い味方が、今が旬の「はくさい」です。
■はくさいの歴史
はくさいの大元となったのは「ブラッシカ・ラパ」というアブラナ科の野草で、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に古代から生えていたそうです。
それがやがて栽培される様になり、同じアブラナ科同士交雑しやすい習性があることから、いろいろと交じり合った結果今のカブやチンゲン菜、キャベツ、野沢菜、はくさい等が生まれて利用されています。
はくさいは古代の中国に伝わったカブの仲間とチンゲン菜の仲間が交雑して、今のはくさいの原種となりました。
最初のころは今のような結球するタイプではなかったそうですが、寒い地方での貯蔵性を高めるために、今のような結球タイプのはくさいに改良されていったそうです。
いまや日本の食卓に欠かせない「はくさい」ですが、その歴史は意外と浅く、明治時代に政府が導入して栽培が始まり、その後日清・日露の戦争で現地ではくさいを食べた兵隊さんが帰国して、普及を促進し、昭和の初期に全国に定着したそうです。
実はそれまでも江戸時代以前にも中国からはくさいが入ってきた事はあったのですが、上にも書いてあるとおりアブラナ科の植物同士は交雑しやすい習性があるため、種を採っても品種を維持できず定着しなかったようです。
■はくさいの栄養
淡色野菜であるはくさいは栄養があまり無いと思われがちですが、カルシウムやカリウムが比較的豊富に含まれています。
またビタミン類も緑黄色野菜に比べれば量は少ないですが、バランスよくいろいろなビタミンを含んでいます。
水分が多いことからカロリーは100g辺り13~14kcalと低めです。
カロリーが低く、栄養価も適度にあるはくさいは、ダイエット中の人にもおすすめの食材です。
■はくさい簡単レシピ
●たらとはくさいの水晶煮
材料(2人分)
たら切身…6切 はくさい…150g しめじ…100g 片栗粉…適宜
A)だし汁…1+1/2カップ 酒・みりん…各大さじ1 しょうゆ…大さじ1+1/2
①たらは冷凍であれば半解凍して水気を拭き、片栗粉をまぶす。はくさいはざく切りにする。しめじは小房に分ける。
②鍋にAを煮立て、たらを重ならないように入れる。はくさい、しめじを加え、しんなりするまで中火で煮る。
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はくさいと同じく、今が旬のたらを使ったレシピです。
お鍋も良いですが、たまにはこんな煮物もいかがでしょうか。
●豚肉とはくさいの重ね蒸し鍋
材料(3~4人分)
豚バラうす切…300g はくさい…1/2玉 人参…1本
大根おろし・青ねぎ・ぽん酢…各適宜
①豚肉は解凍する。はくさいは5㎝長さに切る。人参はスライサーでリボン状にする。
②鍋に①を詰めるように並べ、水1カップを加えてふたをし、中火で約10分蒸し煮にする。
③②に火が通ったらぽん酢、大根おろし、青ねぎをつけていただく。
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いわゆるミルフィーユ鍋ですね。
レシピでははくさいを切ってから豚肉とあわせていますが、あらかじめはがしたはくさいの葉と豚肉を重ねてから5㎝長さに切るとより簡単です。
●ベーコンとはくさいのたまごスープ
材料(2人分)
スティックベーコン…100g はくさい…1枚 たまご…1個
A)水…2カップ 酒…大さじ1/2 固形スープの素…1/2個
①スティックベーコンは冷凍であれば半解凍する。はくさいはざく切りにする。
②鍋にAを煮立て、①を加えてはくさいがしんなりするまで煮る。
③溶きほぐしたたまごをまわし入れてサッと火を通す。
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レシピでは固形スープの素となっていますが、中華スープの素を使えば中華風スープにもなります。春雨を食べやすく切って入れても良いですね。
●はくさいとしば漬の和風サラダ
材料
はくさい・しば漬・削り節・ごま油・味付ぽん酢…各適宜
①はくさいは細切りにし、水にさらして水気をきり、しば漬は粗みじんに切る。
②削り節とごま油で和え、器に盛って味付ぽん酢を回しかける。
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さっぱりとしたサラダです。はくさいのやわらかい葉の部分を使ってどうぞ。
白い芯の部分は千切りにして上記のようにスープや、お味噌汁の具材としてもお使いいただけます。
生協では毎週カットはくさいからミニはくさいまで、いろいろなはくさいを毎週ご案内しています。
ぜひこの機会にご利用ください。
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