2014-11-21

旬のれんこんを食べて寒い冬を元気に

立冬も過ぎ、北国から雪の便りが届き始める頃となりました。
次第に冷え込みが厳しくなっていくこの時期、旬のお野菜を食べて寒さに負けない元気な体を作りたいですよね。
そこでおすすめなのが「れんこん」です。


■こんな野菜

れんこんは、漢字で「蓮根」と書きますが、ハスの地下茎の部分が肥大化したもので、じゃがいもと同じ地下に埋まっている茎です。

原産地は諸説あり、エジプト、インド、中国などと言われています。
日本には鎌倉時代以降に食用種が中国から伝わって、江戸時代には非常食として城の堀で栽培されたりしていました。

今食べられているような食味の良いものは、明治時代に品種が改良されて作られました。

おせち料理に出てくるなど縁起物としても有名ですが、これは穴があってのぞくと先が見えるので「見通しがきく」と掛けているからと言われます。


れんこんはほぼ通年出荷されていますが、旬の時期は収穫の始まる9~10月から、お正月のおせち料理で需要の多い冬の間です。
出始めの頃のれんこんは柔らかくあっさりとしており、晩秋から冬には粘りが出て甘みも増していきます。


■栄養

れんこんにはビタミンCと、人の生命と健康を支えるのに重要な役目を果たすミネラル類が豊富に含まれています。
特にれんこんに含まれるビタミンCは、でんぷんによって守られているため、熱が加わっても壊れにくいという特徴があります。
またれんこんは、のど飴等にも使われていますが、炎症を抑える成分が含まれていて、昔からのどが痛い時やたんが絡む時にはれんこんのしぼり汁を飲むと良いと言われています。


■れんこん料理あれこれ

●れんこんのすり流し

れんこんのしぼり汁をそのまま飲むのはちょっと…と言う方も、汁物やスープにすれば飲みやすいのではないでしょうか。

本格的なれんこんのすり流し汁は、だし汁に皮をむいてすりおろしたれんこんを入れてしょう油や味噌で味をつけたものですが、簡単に作る場合は、普段のおみそ汁にすりおろしたれんこんを入れれば、出来上がります。

お正月の後なら、お雑煮の白みその残りを使ってもいいですね。

他にも、鍋に鶏がらスープの素をお湯で溶いたものを入れて温め、すりおろしたれんこんを入れて塩やしょう油で味を調え、最後にごま油をたらして中華風のれんこんのすりながしスープにしても。


●れんこん入り鶏だんご

すりながしのとろりとした食感が苦手と言う方は、れんこん入りの鶏だんごはいかがでしょうか。

鶏ひき肉に、塩、こしょう(粗挽きがおすすめ)、卵の黄身、片栗粉、皮をむいて細かく刻んだれんこんを入れて良く混ぜます。

これを沸騰したお湯に、スプーンですくって形を整えて入れていきます。

鶏だんごが浮かんで来たら出来上がり。ふんわり柔らかい鶏だんごにシャキシャキのれんこんの食感がおいしいです。

お鍋をする時は、沸騰したスープにそのまま鶏だんごを作って入れていけば簡単です。


●れんこんチップス

おやつにもおつまみにもなるれんこんチップスです。

皮をむいてスライサーで薄くしたれんこんは、酢水に漬けてあくを抜き、水を切っておきます。

180℃で熱した油に水気を切ったれんこんのスライスを入れてさっと揚げます。

余熱でどんどん色が濃くなっていくので、まだ色が薄いかな?位で油から引き上げるのがコツです。

油を切って、塩少々を振って出来上がり。お好みで青海苔を振ってもおいしいです。



生協ではいろいろな産地のれんこんを扱っていますので、ぜひお好みの味を見つけて楽しんでください。