受験シーズンの真っただ中で、健康に気を遣う時期でもありますね。
旬のキャベツを使って、寒さに負けない体づくりはいかがでしょうか。
■豆知識
キャベツの原産地は地中海近辺と考えられており、数千年前から栽培されていますが、その頃は青汁でおなじみのケールの様な丸く結球しないタイプでした。今の様な丸く結球するキャベツは西暦の始まる前後にイタリアで栽培されるようになったのが始まりだそうです。
キャベツは古代では薬草として使われていたそうですが、今でもケールが健康に良いと青汁で利用されてますし、普通のキャベツの成分も胃腸薬に使われていますね。
日本にやってきたのは約800年位前の事と言われていますが、丸く結球しないタイプで、ここから葉ボタンが作られて独特の発達を遂げました。丸い今の様なキャベツは、江戸時代末期に日本に来ましたが、野菜を生で食べる習慣がなかったため、あまり広まりませんでした。
それが、明治の中頃に洋食店がポークカツレツにキャベツの千切りを添えて出したところ大好評となり、カツレツの普及に伴ってキャベツの生食も広がっていったそうです。
■春キャベツと冬キャベツの違いは
キャベツには春先に良く見かける「丸く巻きのゆるい春キャベツ」と年中見かける「扁平で巻きのしっかりとしている冬キャベツ」の2種類があります。
取れる時期がそれぞれ春キャベツが2月~6月頃、冬キャベツが7月~2月頃と違うだけでなく、品種も違います。春先だから葉が柔らかいというわけではないのですね。
関東では、柔らかく生で食べるのに向いている「春キャベツ」が、関西ではお好み焼等熱を加える料理に向いている「冬キャベツ」がより好まれているそうです。
■キャベツ簡単レシピ
●焼きキャベツとベーコンのサラダ
材料(2人分)
キャベツ …1/2玉
ハーフベーコン …8枚
オリーブ油 …大さじ3
にんにく(縦半分に切る)…1片分
酢 …大さじ2
塩・粗挽き黒胡椒 …各少々
①キャベツは4等分のくし形切りにする。ハーフベーコンは食べやすく切る。
②フライパンでオリーブ油、にんにくを熱し、香りが出たらベーコンを炒める。キャベツを加えて両面に焼き色をつけ、ふたをして約5分蒸し焼きにする。
③器に盛り、酢、塩・粗挽き黒胡椒をふる。
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手軽にたくさんキャベツを食べる事が出来ます。
子供向きにするなら、軽く塩コショウを振ったキャベツを蒸し焼きにして、カレー粉を振り掛けてカレー味の焼きキャベツにしたり、とろけるチーズをのせても。
●ハムとキャベツのチーズスープ
材料(2人分)
ボンレスハム …2枚
キャベツ …3枚
とろけるスライスチーズ…2枚
小麦粉 …大さじ1
油 …少々
牛乳 …1カップ
塩・胡椒 …各少々
A)水 …1カップ
コンソメ顆粒…小さじ2
①ボンレスハムとキャベツは1.5cm角に切る。
②とろけるスライスチーズは小さく切り、小麦粉をまぶす。
③油少々を熱して①を炒め、Aを加えて煮立て、牛乳を加えてひと煮する。②を加えてとろみをつけ、塩・胡椒で調味する。
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テストの多いこの時期、朝食にも夜食にもピッタリの簡単にできるスープです。
●キャベツとサラダフレークのマヨポン和え
材料(2人分)
キャベツ …100g
かに風味かまぼこ…40g
削り節 …適宜
A)マヨネーズ …大さじ1
ぽん酢 …大さじ1
①キャベツはざく切りにする。
②耐熱容器に①を入れてレンジ(600w)で約3分加熱し、サッと水をかけてよく水気を絞る。手でさいたかに風味かまぼこ、A、削り節を加えて和え、器に盛る。
※500wの電子レンジの場合は、様子を見ながら約4分加熱して下さい。
(加熱が足りない場合は、10秒ずつ追加加熱して下さい)
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キャベツを電子レンジで加熱して、カサを減らすとたくさん食べられますよね。
冬キャベツを使えば、より甘くおいしくなります。
かに風味かまぼこの他に、帆立の貝柱の缶詰を汁ごとキャベツに掛けてレンジで加熱し、バターとしょう油少々で味付けても美味しいです。
●春キャベツのコールスローサラダ
材料(2人分)
春キャベツ …2枚
人参 …1/5本
塩 …少々
ロースハム …2枚
プレーンヨーグルト…1/4カップ
A)塩・胡椒 …各少々
①細切りにした春キャベツと人参に塩少々をもみ込み、しんなりしたら水気を絞る。
②ボウルに細切りにしたロースハム、①を入れ、プレーンヨーグルト、Aを加えて混ぜ合わせる。
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生で食べるのに向いている春キャベツにピッタリのさわやかなサラダです。
ヨーグルトにマヨネーズとすりおろしたにんにく、粉チーズを加えると、シーザーサラダドレッシングぽい味にもなります。
ヨーグルトにマヨネーズとすりおろしたにんにく、粉チーズを加えると、シーザーサラダドレッシングぽい味にもなります。
生協では毎週いろいろな産地のキャベツを企画していますので、ぜひお好みの料理法でお試しください。