2015-11-04

☆2015年度(上期)各種モニター結果反映事例

2015年度、上半期に実施した各種モニター結果の中から、
実際に商品の開発・改善もしくは紙面企画に反映された事例を一部ご紹介します。
利用者モニターなどの結果は、実際に商品の改善や追加開発に反映されるまでには、半年から1年以上先になる場合もありますので、ご了承ください。

実施月
種別
部門
目的
商品・テーマ
回答数
1
20154
会場
水産
改善
こだわりサーモン切落し
38
モニター結果
に基づく
仮説提案
これほどまでに良い評価結果が得られたモニター商品はめずらしいです。回転すしの人気メニューNo.1を反映した結果といえるのではないでしょうか。量目・価格に対する支持も一定あるようですので、見直しの必要はないと思います。改善するとすれば、品名に関しては「こだわりサーモン・厚切り」にした方が良さそうです。またカットの大きさは評価が分かれましたが、これほどの食味評価・価格受容性があるのであれば、いっそのこと現在の大きめのカットサイズは「お刺身・海鮮丼用」とし、カットと厚みを少し小さく薄くし、量目・売価を総額400円以下に調整した「サラダ・カルパッチョ用」を追加配置してみても面白いかもしれません。
モニター結果の反映内容
品名を「こだわりサーモン・厚切り」に変更を予定します。6月に開催される全国水産部会で提案をします。変更時期は現行包材在庫確認中です。(11/1~変更確定です。)
2
20154
持帰
非食
開発
シルクタッチやわらかティッシュ
37
モニター結果
に基づく
仮説提案
使用感評価での高得点と購入意向が5割を超えたことから判断すると一定の利用が期待できそうです。高単価なティッシュということもあり、若い世代より年配層に反応が良いのかと想像していましたが、利用実態も含めて若い世代の評価も高く、実際の使用経験・頻度が高いというのは意外でした。若い世代ほど若年の子供用、花粉症対策に悩む方が多いのかもしれません。ティッシュ自体の花柄については、意見欄では評価が分かれていますが、若い世代にも反応が良いことを考えるとこのままでも良いのではないかと思われます。
モニター結果の反映内容
使用シーンをできるだけ分かりやすく表示するなど幅広い年代層に利用頂けるようパッケージ表示などを工夫させて頂きます。花柄プリントについても継続し開発につなげます。
3
20154
Web
冷食
改善
具だくさんの五目厚揚げ
245
モニター結果
に基づく
仮説提案
「官能評価」や「今後の利用意志」については高評価。評価が低めの箇所は、「見た目」、「1個の大きさ」、「1袋の容量」です。「見た目」については、ファミリー、シニア層の3割以上が「どちらでもない~良くない」評価なので、改善の余地はあると考えます。 ファミリー層では、「1個の大きさ」、「1袋の容量」がやや小さい/少ないと感じている方が45人に1人います。シニア層では5人に1人が「具材の量が少ない」と感じていますが、「1袋の容量」はやや多いと思う方が、6人に1人程度います。改善するとしたら、1個の大きさを少し大きくし、個数を少し減らし、柔らかくしすぎずに、見た目を良くすることができればよいのではないでしょうか。
モニター結果の反映内容
163月改善に向けて現在下記内容で検討中です。
・具材に枝豆の追加を検討中(彩りと具材感UP、モニター「入っていて嬉しい具材」意見参考)
・「厚揚げ本来のなめらかさが感じられない」、「生地が固い」のようなご意見があったので、中生地をなめらかにし、外生地をよりソフトにすることで食べやすい食感にならないかを検討中です。
4
20155
会場
飲料
変更
はと麦茶ブレンドパック
39
モニター結果
に基づく
仮説提案
総合的な評価及び個別評価ともに大きな差がなく、非常に難しい決断を迫られる結果になりました。傾向としては比較的若い世代の方はA(あずき)の方が飲みやすく、年配の方ほどH(浜茶)を好まれる傾向にあるようです。 今回のテスト品が通常のお茶ではなくある程度「薬効感」を期待して購入される「はと麦茶」であることを考えると、中心利用層でもあるシニア層の嗜好に合わせる方が良いのではないかと推測されます。単純に飲みやすさを求める方は、そもそも麦茶やウーロン茶を選び、「はと麦茶」の購入はしないのではないでしょうか?
モニター結果の反映内容
試作品比較評価では僅差であったことから、大きな差はないものと判断し、最終的に販促訴求イメージなども考慮して、浜茶の仕様で確定させていただきました。
5
20155
Web
菓子
改善
くるみ
699
モニター結果
に基づく
仮説提案
食頻度については、高齢層の半数弱はそのまま食べるため週に何度も食べていますが、若年層で料理(パン・ケーキなど)に使用する方はひと月に数回程度です。特に食頻度の少ない子育層は価格重視の傾向です。「生~」や「食塩無添加」の商品名は、安全さをイメージできますので、誤解を与えない範囲で最大限使用することは非常に効果的です。希望容量については、どの年代も鮮度感を重要視しているので、大容量よりも小袋(100200g)の方が評価されそうです。
モニター結果の反映内容
今後商品配置が具体的になりそうな場合は、意見を参考にしながら商品設計をしたいと思います。
⇒レギュラー規格をCO食塩不使用に加え、大容量留型250980円(但し、他での販売も可)の開発を行い、現在企画を行っています。実績は安定しています。
6
20156
持帰
事業
新規
乳酸菌マウスウォッシュ
39
モニター結果
に基づく
仮説提案
今回のモニターは同じ方による2種類の比較評価ではありませんでしたので、絶対評価ではなく傾向的なものになりますが、大半の項目でソトミントの評価が上回る結果となりました。ただし、シニア層に限ってみると、「爽快」の方でさえ官能評価がやや弱い方向に出ておりますので、年配層ほど刺激を求められるのかもしれません。ボトルタイプかカップタイプの使用意向では、価格差もあることから圧倒的にボトルが支持されています。ボトルタイプの購入意向は合計で64%と意外と高い結果が出ています。
モニター結果の反映内容
モニターでの高評価を受けて、「いきいき日和」で企画することを決定しました。また初回、いただいた高評価の「声」を紙面に掲載に掲載し供給促進していきたいと思います。
7
20156
Web
菓子
改善
ドライフルーツ類
528
モニター結果
に基づく
仮説提案
価格面ではプルーン値上げの影響で「生協のものが欲しいが、買えなくなっている」という方もいます。「購入したい種類」は年齢層によって違うようですが、総じて「生協らしい」無漂白・味付けが控えめなものと、安定供給、手頃な価格を要望されています。少量化やチャックシールへの要望は全体的にはそれほど多くはありません。「紙面で美味しそうだったら買う」、「お酒(ワイン)のあてに」という声もあるので、見せ方を変えて目新しさで訴えることも良いかもしれません。
モニター結果の反映内容
ミックス系を追及していましたが、単品の方が利用者が多いことがわかりました。エリア3種ミックスは廃盤とします。利用上位品のプルーン・いちじくなどの集中した品揃えを進めます。また、ヨーグルトなどとのクロス提案が重要であり、次年度の売場配置の課題とします。
8
20156
Web
ママ楽
実態
「ママ楽DeLI」実態調査
182
モニター結果
に基づく
仮説提案
70%近い方に認知していただいている反面、実際に利用した方が2割に届いておりませんので、前方のページ展開であることを考えると、もう少し目に留まる(魅力的な)見せ方や品揃えを工夫していく必要があると思われます。一方で、調理写真や商品説明の判りやすさに関しては、予想したよりは良い評価が得られておりますので、実際の注文に結びつけるために数々出されている「ご意見」に基づき実現できるものを一つずつ具体化していく努力をしないといけないと感じました。特に食材キットに関しては「割高さ・ボリューム不足」「メニューのマンネリ化(炒め物や肉料理中心)」「魚料理・煮物料理が少ない」等のご指摘が多くなっていますので、ハードルは高いですが、品揃えの改善にチャレンジしていく必要があります。
モニター結果の反映内容
商品の見せ方や表示の仕方については、より見やすく改善していくよう着手済みです。また食材や味にこだわったものや、ボリューム感があって割安に感じていただけるものなど特徴のある商品への改廃にチャレンジしていきます。
9
20157
持帰
非食
開発
米ぬか美人濃厚ジェルクリーム
 
モニター結果
に基づく
仮説提案
今回の調査結果から判断すると新製品は、ほぼ全年代で受け入れられて入ると見ても良いかと思われます。特に子育て~ファミリーの若い世代の機能性評価が高くなったことは新たな需要の掘り起こしに期待が持てます。シニア層のみ現行品を指示される方が3割と他の世代より多くなりましたが、7割弱の方は新製品を指示されていますので、改良ポイントと同時に今回の高評価の「声」をしっかりと伝える紙面づくりをしていけば供給高アップにつながるのではないかと思われます。
モニター結果の反映内容
いただいた好評価の声を101回紙面にて反映させています。(添付画像参照)
10
20158
会場
水産
改善
きざみうなぎ
40
モニター結果
に基づく
仮説提案
今回のモニターは、試作品は総量は変わらず鰻の量を5g減らしタレを5g増量したものでしたが、そのことは伝えずに実施しました。結果としてタレの量は試作品の評価が上回り想定どおりでしたが、味に関しては特に醤油辛さと甘さについて修正が必要だと思われます。タレの味を見直すのであれば、意見欄でも指摘されているように、もう少し醤油辛さを押さえ甘さを増量する方向に調整する必要がありそうです。あるいは現行のままタレを増量するという手もありかもしれません。
モニター結果の反映内容
試作品の評価良かったですが、現行タレの味の評価も高いようでしたので、甘さなどもう少し現行品よりに調整した試作品を作成し、会議等で確認いただきたいと考えます。
11
20159
持帰
非食
開発
コアノンロール180m
39
モニター結果
に基づく
仮説提案
使用感の評価はまずまずといったところです。長尺タイプでしっかりと巻いてあるせいか、やわらかさの評価が若干低くなっています。意見欄で価格の安さを評価する声が多かったにもかかわらず、購入意向が半数強とやや物足りない結果になっているのは、コアノンタイプがそもそもホルダーに入らない家庭も多くあることと、複数の方が言っておられるように、使用初期の段階では「嵩が大きすぎてホルダーには入らない。回転しない。」「重みで落ちてしまう」といった物理的な装填方法の不具合によるものと考えられます。180mに拘らず、取り付けのストレス解消を優先して、総額でも1コインを切れるような設計を考えてみても良いかもしれません。
モニター結果の反映内容
長巻タイプは、現在180mが最長です。今回の開発商品の設計は、180mにありますので、現段階で設計を見直す予定はありません。価格は、EDLP488円を予定しています。
今後、太穴タイプの長巻(180m)の開発を検討していきます。
12
20159
持帰
非食
導入
除菌スプレー(ノンアルコール)
39
モニター結果
に基づく
仮説提案
ヨウ素の除菌効果をご存知の方が1/3しかいらっしゃらなかったことによるせいか、購入意向ではあまり良い結果が得られませんでした。ただし、「臭いがなくて安心して使える。」「水のようにさらっとして使いやすい。」など使用感に対する好意的な評価も数多くいただけました。一方で、「スプレーが弱く、広がらない」「ノズルが固い」「ON/OFFがわかりにくい」「スプレーする前に振らないといけなかったことに気付かなかった」など、基本的な使用方法に関する改善要望が多く出されておりますので、改良の余地がありそうです。また数名の方が「臭いがない=効果が感じられない」と回答されておりますので、微香性の着香をしても良いのかもしれません。
モニター結果の反映内容
ノンアルコールの除菌剤は需要があると考えています。①体感できない件については、無臭というのが本来の狙いであり修正は考えていません。肌に敏感な方などをターゲットとしています。②ノズルに対する意見は当初より若干の懸念がありそれが顕在化したと考えていますので、容器の改善について交渉中です。価格については、容量の見直しなどユニットでの価格抑制を検討しています。最終仕様が出来ましたら、再度モニターにかけたいと考えています。