2016-02-05

みかんを食べて寒さに負けない元気を!

節分も過ぎ暦の上では「春」になりましたが、まだまだ肌寒い日が多い時期です。
こんな時期におすすめしたいのが「みかん」をはじめとするかんきつ類です。



■かんきつ類の歴史


かんきつ類とは、ミカン科のミカン属(ぞく)・キンカン属・カラタチ属に属する植物とその果実をさす名前です。漢字で書くと「柑橘類」と書きますが、「柑」はみかんを意味し、「橘(タチバナ)」は古くから観賞用として栽培されていたミカン科の植物の事です。

「古事記」「日本書紀」に「常世の国から『橘』を持ち帰った」という記述がありますが、食用のみかんとして最初に広まったのは、700年ほど前に中国から伝わった「小みかん」で、熊本で古くから栽培されていました。それが安土桃山時代の頃に紀州、今の和歌山に伝えられ一大産業となり、「紀州みかん」と呼ばれるようになりました。

やがて明治の中頃から、みなさんが一番よく食べる「温州みかん」が盛んに栽培されるようになりました。「温州みかん」は、その名前から中国逝江省の温州府から来たと思われがちですが、実はみかんの名産地と言われた温州府にあやかって付けられた名前で、鹿児島県の長島が原産地です。400~500年前に中国から伝わったかんきつ類から偶然発生したものだと言われています。
「温州みかん」は、実はたくさんの品種があるのですが、それぞれの「有田みかん」「えひめみかん」などの地域のブランド名で呼ばれる事が多くなっています。


■かんきつ類の栄養


みかんに限らずかんきつ類は、体内でコラーゲンの生成ならびに重要な抗酸化物質として働くビタミンCが豊富です。
また果肉の袋には食物繊維として働くペクチンが多く含まれています。
温州みかんはカロテノイドの一種である「βクリプトキサンチン」の含有量は果物の中でもトップクラスです。
「βクリプトキサンチン」は体内でビタミンAとして皮膚や粘膜の正常保持・視覚の正常化・成長および分化に役立っています。

■かんきつ類でいろいろレシピ



●大根のレモンマリネ

材料(2人分)
ミニ大根…100g 塩…少々 レモン…1/2個 ロースハム…3
ブロッコリースプラウト…5g
A)酢・オリーブ油…各大さじ2 レモン汁…小さじ2 砂糖…小さじ1
  塩・胡椒…各少々


①大根はスライサーで輪切りにして塩をふり、水気をしぼる。レモンは薄い輪切りに、ロースハムはいちょう切りにする

を混ぜ合わせ、①、ブロッコリースプラウトを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。




●キンカンの甘露煮

材料
キンカン…300g 砂糖…150g(基本はキンカンの重量の50) 水…適宜

①キンカンは綺麗に洗ってヘタを取り、縦に切れ目を入れるか、竹串で穴をあけます。(穴をあけるときは10ヶ所位、切れ目を入れる時は4ヶ所位入れて下さい)

②お湯をたっぷりと沸かしてキンカンを3分程度ゆでます。

③ゆでたキンカンを20分~60分水にさらします。

④鍋にキンカン、砂糖を入れ、水をひたひた程度に入れて中火で煮ます。煮立ってきたら火を弱火にして煮ます。

⑤皮がやわらかくなり、煮汁がトロっとしたら出来上がりです。熱湯消毒などをした清潔な保存容器に熱いうちに詰めて出来上がりです。


最近のキンカンは苦味も少ないので、水にあまり長くさらさなくても大丈夫です。
煮汁はシロップとしてお湯で割って飲んでも。



●ネーブルオレンジで簡単コンフィチュール

材料
ネーブルオレンジ…2個 グラニュー糖…ネーブルの実の重さの50
レモン汁 1/2個分

①ネーブルオレンジは皮をむき、実だけ取り出します。この後煮込むので実がバラバラになっても大丈夫。

②ホウロウのお鍋等に、ネーブルの実とネーブルの実の重さの50%の量のグラニュー糖、レモン汁を入れて、1時間位置きます。

③水分が出て、グラニュー糖が溶けたら、鍋を火にかけ、中火で煮詰めます。

④大体15分位煮詰めたら、少しゆるいかな?と思うくらいで火を止めます。(冷めるとかたくなります)



もちろん、ネーブルだけでなく、いよかんなどお好きなかんきつ類でつくってもOKです。

他にもたくさんかんきつ類をいただいた時は、果汁を絞ってしょう油やめんつゆで割るだけで簡単ポン酢としても使えます。
ドレッシングにしたい時は、簡単ポン酢にサラダオイル等を一緒に混ぜれば良いだけなので簡単です。

生協では毎週いろいろなかんきつ類を毎週ご案内しています。
例えば2月3回ではしが、京都、なら、いずみ、わかやまで「熊本のデコポン(2L/2玉)」(本体価格379円/税込409円)を、パル、よどがわでは「デコポン(2L/1玉)」(本体価格198円/税込214円)などをご案内しています。
ぜひこの機会にお試しください。