2016-06-03

今が旬の「新生姜」で暑さと湿気に負けない!

6月となり、もうすぐ梅雨入りの季節となっていまいりました。
日によっては、30度前後の気温になる日もあり、まだまだ体が暑さに慣れていない為、早くもバテ気味という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちょうど今が季節の「新生姜」(6月4回企画)を上手に使って、暑さと湿気の時期を上手に乗り切りましょう。


■生姜の豆知識


生姜の原産地は熱帯アジアといわれています。
世界中で薬用や香辛料として使われていて、日本には3世紀ごろに中国から伝わったとされ、「古事記」にも登場している事から、古くから栽培されていた事がうかがわれます。

生姜の種類には、ふだん私たちが良く使う「根生姜」、根が小さいうちに収穫して葉っぱがついたまま出荷される「葉生姜」、もやしの様に太陽に当てない様にして柔らかく育てて、はじかみ生姜を作るのに使われる「矢生姜」があります。

「根生姜」は、今回ご紹介する「新生姜」と「ひね生姜」がありますが、「新生姜」は収穫してすぐに白く柔らかいまま出荷するのに対し、「ひね生姜」は収穫してからじっくりと2ヶ月以上貯蔵して、香りと辛みが強まってから出荷されています。

生姜はビタミン、ミネラルなど栄養素の含有量は少ないですが、昔から漢方としての利用され、「漢方薬」の処方の約半分の種類には生姜が配合されているといわれる位です。
香り成分は、食欲増進や疲労回復に役立つほか、健胃や解毒、保温、消炎作用などの効果があると言われ、辛味成分は食欲増進や新陳代謝をよくする働きがあるといわれ、強い殺菌作用もあるそうで、漢方の古書に「しょうがは百邪を防御する」と書かれているのも納得です。

■元気になれそう?!新生姜丸ごと美味しくいただきます!



●新生姜のきんぴら

材料(23人分)
新生姜…約100g 油…大さじ1 鶏モモ…50g 人参…100g
板こんにゃく…100g ごま油…大さじ1/2
炒り白ごま・七味唐辛子…(お好みで)各適宜
A)だし汁…大さじ1 しょうゆ…大さじ11/2 酒・みりん …各大さじ1/2



①新しょうがは細切りにして熱湯で約5分ゆでる。鶏肉は小さく切り、人参は細切りに、板こんにゃくは下ゆでして細切りにする。

②フライパンに油を熱し、鶏肉、人参、板こんにゃく、しょうがを順に加えて炒め合わせる。

③火が通ったらAで調味する。ごま油を回しかけ、炒り白ごま、七味唐辛子(お好みで)を加えて混ぜ合わせる。


新生姜を使ったきんぴらです。多いめに作ってお弁当のおかずにもいいですね。


●新生姜の炊き込みご飯

材料(2合分)
米…2合 新生姜…50g 油あげ…1/2
A)だし汁…約350ml 醤油(できれば薄口)…大さじ21/2 みりん…小さじ4
酒…小さじ4

①米は洗ってザルに上げ、約30分おいて炊飯釜に入れる。

②新生姜は綺麗に洗って汚れを落とし、45㎝長さの細いせん切りにして軽く水にさらします。油揚げは5㎜角程度の粗みじん切りにします。

③炊飯釜に入れた米に、Aの醤油、みりん、酒を入れ、だし汁を炊飯釜の2合の目盛りの所まで注いだら、全体をしゃもじで軽く混ぜ合わせます。

④②の具材を入れて炊飯器のスイッチを入れて普通に炊きます。炊き上がったら底から混ぜ合わせたら完成です。


こちらは新生姜を使ったシンプルな炊き込みご飯です。
油揚げの代わりにちりこめんじゃこを入れてもいいですね。


●ジンジャーシロップとジンジャーエール

材料(23人前)

新生姜…100g 冷やした炭酸水…適宜
A)水…1カップ 砂糖…200g
B)はちみつ…大さじ1 レモン汁…大さじ11/2

①しょうがはよく洗って薄切りにする。
②鍋にAを煮立て、①を入れて弱火で約30分煮る。Bを加え、ひと煮立ちさせる。冷めたらグラスに適宜入れ、冷やした炭酸水適宜を注ぐ。


暑い時期にぴったりな爽やかなジンジャーシロップとシロップで作るジンジャーエールです。
辛みが気になる時ははちみつを足して炭酸水で割っても良いかもしれません。
また大人の味にするならシナモンやクローブなどのスパイスをシロップを作る時に香りづけに足しても良いですね。
また、アイスでもホットでも紅茶にジンジャーシロップを入れても美味しくいただけます。



この他にも簡単すぎるレシピとして「べんりな合わせ酢」で作る生姜の甘酢漬けもあります。

なにしろ新生姜を綺麗に洗って、薄切りにしてべんりな合わせ酢に漬けるだけ!

ジッパー付きの保存袋でも簡単に作れますから、これからの暑くなる季節に手軽に用意できる漬け物として、薬味としてぜひお試しください。



生協ではこの時期各地の産地で獲れた「新生姜」を企画していますので、ぜひともこの機会にお試し下さい。