お餅が残ってしまって、砂糖しょう油やきなこで食べるのも飽きてしまったし…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ちょっと目先を変えたお餅の食べ方をご紹介したいと思います。
■豆知識
お餅は、お雑煮に代表されるように、正月の食べ物と思われがちですが、本来、さまざまな祭りや年中行事など、ハレの日に欠かせない食材でした。
日本人は古来、稲には「稲魂(いなだま)」「穀霊(こくれい)」が宿り、人々の生命力を強める霊力があると信じ、その力は「餅」になることでさらに強くなると考えていました。
お餅は昔から「縁起の良い」食べ物だったわけですね。
お餅といえば丸餅と切り餅の2種類がありますが、宮廷の流れをくむ伝統文化を残した西日本では、鏡餅の形の丸餅が、武家が支配していた東日本では、「敵をのす」という縁起をかついで、のし餅にしていたことから、のし餅を切り分けた切り餅が主流なのだそうです。
また、お餅が「腹持ちが良い」と言われるのは、もち米のでんぷんは粘りけに邪魔されて消化酵素がなかなか入り込めず、分解に時間がかかるからです。
■たまにはこんな食べ方も
●くるみ餅
材料
くるみ(殻をむいたもの) 100g 緑茶 100cc
砂糖 10g~20g しょう油 少々
①くるみはすり鉢又はフードプロセッサーで粒々がなくなるまですりつぶします。
②淹れたての緑茶を少しずつ注ぎ、トロッとペースト状になるまで伸ばします。
③砂糖としょう油少々を入れて、良く混ぜます。
④焼いた餅又は、湯通しか電子レンジで柔らかくした餅にできたくるみだれを絡めて出来上がりです。
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お茶は緑茶ならなんでもOKですが、ほうじ茶や玄米茶で伸ばすのも美味しいです。
お茶がなければお湯でも構いません。
いずれにしてもあまりくるみだれを伸ばし過ぎない様に気を付けて下さい。
砂糖の量はお好みで加減して下さい、少し甘いかな?位の方が美味しいです。
●お茶漬け餅
材料
餅 1~2個 お茶漬けの素 1袋 お湯又はお茶 適宜
①餅はこんがりと焼くか、湯通し又は電子レンジで柔らかくしておきます。
②茶わんまたは椀に餅を入れ、お茶漬けの素をふりかけ、お湯またはお茶を注いで出来上がりです。
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焼いても、柔らかくしたお餅でもどちらでも美味しいお餅のお茶漬けです。
市販のお好みのお茶漬けの素で簡単にでき、朝食にも夜食にも向いています。
ひと手間かけるなら、お餅を揚げても揚げ出し餅の様で美味しいです。
●いなり餅
材料
CO・OP味付けいなりあげ 切り餅
①いなりあげに切り餅を入れます。
②ラップをせずに電子レンジに入れ、500wで約40秒(1個)加熱すれば出来上がりです。2個の場合は、約1分20秒加熱して下さい。目安の加熱時間でも餅が硬い場合は10秒ずつ再加熱して下さい。
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CO・OPの「味付いなりあげ」の裏側にアレンジメニューとして紹介されています。
お好みで七味唐辛子を軽くふっても美味しいです。